岡山の貸切バス業界2位であった下津井電鉄には、ネオプラン
社製の2階建てバスが2両在籍した。純粋な新車ではなく、一旦
大阪の中央観光で使用された後に導入されたようである。車内
にはエレクトーンが設置され、クルージング中に生演奏という粋
な演出も図られていた。引退後も、廃線となった下津井電鉄下
津井駅に静態保存されていたが、何者かによる心無い投石の
被害に会い、滋賀県に引き上げられた後、解体された模様。
その後、県下唯一の導入となるボルボアステローペが登場、
シモデンのフラッグシップとして活躍した。
社番:D266 N122/3 昭和57年式
下津井駅に他車と保存されていたが・・・・
社番:SE879 P−B10MB 昭和63年式
日本にボルボが登場するや否や、いち早く導入された。
フロアーアンダーのミッドシップエンジンはスペース的に
効率がよく、リアオーバーハング部が2階建て構造とな
っている。2階部分は客席で1階部分がサロン室となる。
フランスの国旗のような塗装からリニューアルされ、他の
スーパーハイと同様のスーパーイーグル色へ変更された。
後にすぐ、フロント周りが白色に変更された。
ネオプランやボルボ といった外車を導入し、華やかな時代
であったが、時代の流れとともに、特別車自体が淘汰されていってしまった。