観光バスはやはり大型車の花形であるためか、韓国の大型車メーカー4社から
販売されているようである。現代は三菱との業務提携でエアロバスをベースにした
物を販売。街中をかなり賑わしている。現代とシェアを2分する大宇はオリジナルデザイン
で勝負しているが、どことなく、いすゞのスーパークルーザーや日野のセレガに似てなくも無い。
路線車では皆無であった起亜製のバス、大型車では健在である。デザイン的には大宇と
瓜二つである。ひょっとすると、ボディーは共通なのかもしれないが、詳しいことは解らない。
そして少数ながら亜細亜製の大型観光バスも存在している。少し前の車輌は少々野暮ったい
全くのオリジナルデザインであるようだが、新鋭の車輌は起亜のものとほど同系。
この点からも、バス専門のボディーメーカーが存在するのかもしれない。
エンジンの方はかつてはV8エンジンが存在していたようだが、現在はほとんどが直6ターボ。
これをぶん回して全速力で走る。ドライバーも熟練の技を持つ人が多いようで、13mしかスペース
の無いところに12mのバスをバックカメラ無しで縦列駐車するテクを目前で見せ付けられた。
また、外国製のバスや、ダブルデッカー・スーパーハイデッカーは存在せず、
スタンダードデッカー及びハイデッカーのみの構成である。
(画像をクリックすると大画像になります)
現代エアロのラインナップ(現代HPより)
現代エアロのエンジン以前は三菱製のV8エンジンや、大宇製のエンジンを搭載していたが、 現在は自社製の直6インタークーラーターボのエンジンが搭載されている。
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現代 「エアロE」 ベースはエアロのスタンダードデッカーでリアスタイルは日本のエアロのまんま。パッケージエアコンの直結冷房が多い中、こちらはサブエンジン式のようである。仕様からすると日本でいう「上高地仕様」のようであるが、韓国では平屋根車が普通のようである。
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現代 「エアロクィーン」 これぞまさしく現代エアロ!こちらはエアロのハイデッカーベースであるが、SHDが存在しない韓国ではこのハイデッカーが「エアロクィーン」となってしまう。リアのエンジンフードには細長いルーバー、俗称「淡路ルーバー」がつく。エンジンは8DC8あたりのV8が搭載され、ミッションは5速!おまけに2+1の3列シート車であった。インパネは三菱のものが流用されている。独懸かどうかは確かめられなかったが、ワイドサスがおごられている。実際にこの車輌に乗車することが出来、韓国のハイウェイクルーズを楽しんだ。
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現代「エアロスペースLD」
モデルチェンジされ、ニューエアロスタイルとなった。バンパーもU−のエアロのものがそのまま使用されており、より日本のエアロに近づいている。この車輌はサブ冷が選択されている。 |
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現代「エアロスペースLS」
こちらはマイナーチェンジされ、バンパーがよりエアロ調となっている。LDとLSの違いはグレードの差のようで一番わかりやすい違いはドアでLDが折戸、LSがスイングドアとなるようである。 |
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現代「エアロスペースLS」 エアロスペースとエアロクィーンの違いはグレードと床の高さの違いであるようだが、パッと見はほとんど解らない。エアロスペースが標準床、エアロクィーンがハイデッカーのようである。リアの様子を掲載したが、見ての通り、ターボのエアインテーク用の小さいルーバーが装備されている。このルーバーの大きさでLDX・LS・LDとクィーン・HSXの見分けができる。
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起亜のラインナップ起亜のグランバードは韓国のグッドデザイン賞を受賞した車である。
起亜のエンジン起亜製のバスにはV8エンジンと直6インタークーラーターボエンジンが準備されており、 V8エンジンはなんと日野のセレガに搭載されているF17E(355ps)が採用されている。 更にその下には日野EF750(330ps)も用意。驚くべきことにツインマフラーが装備 されている。直6インタークーラーターボは現代製のQ340(340ps)とパワーテック(380ps) エンジンが搭載されている。かつては三菱のB905Nが販売されていたこともあり、エアロに 搭載されている名機8DC9も採用されていたようである。
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起亜「グランバードHD」 起亜の大型車のフロントマスクは大宇の大型車によく似ている。起亜のライトはプロジェクターランプなので精悍な顔つきをしている。この車輌は「101匹ワンちゃん」のキャラクターをデザインしており、中々面白い仕上がりとなっている。驚くべきことに、リアには「亜細亜モーター」と入っており、起亜なのか亜細亜なのかよく解らない車輌である。ハイデッカータイプ。
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起亜「グランバードSDT」
こちらは標準床タイプ。大宇のボディーに似ているが、起亜製の側面前部はごくありふれた普通のデザインにとどまっている。この車輌のカラーはカタログカラーとなる。 |
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起亜「グランバードSDU」 こちらは上記の物より上級グレードで50cm全長の長いSDU。パッと見はほとんど見分けがつかない。 |
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起亜「グランバードHD」 こちらのグランバードはハイデッカーでアルミホィールを奢られており、おそらく最上級グレードのサンシャインと思われる。隣は別車輌のリアスタイルである。エアポートリムジンに使用されているものだが、リアテールはデボネアのテールに似ている。「L380EUI」とステッカーが貼られているので現代製パワーテックエンジンの直6インクラターボ380ps車。
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亜細亜のラインナップ亜細亜の「トランススター」は1994年に登場したが、1997年に会社の不渡りにより 製造を中止されてしまった不運な車輌である。時代を先取りした最先端の機能を満載 していたが、逆にそれが受け入れられず、人気を生み出すほどではなかったようである。
※10W(ウォン)=1円 亜細亜のエンジン亜細亜のバスに搭載されるのはなんと、ベンツのエンジンである。
※韓国は光州に居住まいのキムヒョンンソク(KimHyunSeok)様より ハイデッカーのトランススターはサンヨン(Ssangyong)と言う会社で製造された との情報を頂いた。亜細亜とサンヨンの関係は不明。 ※韓国のハンスィン(Han SuIn)様より 亜細亜のバスは、Am937、Am938(観光)、 Am939(高速)、の3種類があると 御教示いただけた。
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亜細亜
オリエンタルムード溢れる亜細亜製のバス。こちらも型式がドア横に記されていたが、画像からは読み取ることが出来なかった。前後に傾斜をつけたデザインは懐かしさを感じさせる。 |
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亜細亜「Am938」 こちらは以前『トランススター』と紹介したが、韓国のHan SuIn様の御指摘により、間違いであることが判明。上の車輌に比べ、直線を基調としたスッキリとしたデザインである。 |
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サンヨン「トランススター」 この車輌は上記の車輌の上級車種のようで、ハイデッカーボディーにフロントの斜めカットガラス、メッキライトベゼルがいい味を出している。トランススターはニーリングやリアスポイラーを逸早く採用し、韓国バス業界をあっといわせた車輌である。 |
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亜細亜「グランバード」 起亜のグランバードと思いきや、亜細亜のエンブレムをつけたグランバード。現行型から起亜と亜細亜はOEMとなっている模様。
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